人体の約60％は水分で、全身を流れる血液の大半は水分でできています。ウォーキングやヨガなどの有酸素運動では、筋肉に弱めの負荷を継続的にかけて体脂肪を燃焼させるため多くの汗をかきますが、汗をかくと体内の水分とミネラルが大量に失われてしまいます。

水分不足の状態は、血液の循環機能と全身の代謝低下を招いてしまうため、疲れを感じやすく心臓への負担も大きくなります。効率よくベストな状態で運動をしたいのなら、しっかりと水分補給をする必要があります。

このとき、水分補給で意識したいのが「水の温度」です。有酸素運動後の体に、冷えた飲み物を摂取したい気持ちは誰にでもありますが、冷たい水を一気に飲んでしまうと、内蔵を冷やしてしまい、逆に代謝を低下させたり体調を崩してしまったりするおそれがあります。

そのため、運動後はできるだけ常温水をおすすめしますが、元々体温が上がりやすい方や暑さが厳しい夏は、熱中症のリスクもあるため、状況に応じて常温と冷水を使い分ける必要があります。健康を害することなく運動に取り組むためにも、冷水は一気飲みせずにゆっくり飲む、内蔵を温めたいときは常温水を飲むなど、意識することが大切です。

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